メタル・ハードコアの要素を多分に含んだ攻撃的なサウンドを最も得意とするバンド。 世界的にも評価が高く、後輩バンドに与えた影響も絶大である。音楽の内容はダークな作品が中心であり、 衣装やメイク、PVも過激である。作曲をメンバー全員で行なっているのも特徴でそれぞれの個性を生かした楽曲を聴かせてくれる。 またメンバー仲が良い事でも有名である。
Vo:京
人工中絶や虐待、屍姦などエロやグロテスクな表現が多く、自身も世間一般のソフトでハッピーな音楽にも興味はないと語っている。
ライブにおけるパフォーマンスも音楽性に比例し派手で、吐血や出血等過激な表現をしている。ボーカリストとしては様々な歌唱法を用いる事が特徴であり、
特にシャウトやデスヴォイスが印象的である。(その他にもファルセット、ガテラル、スクリーム、ホイスッルボイス等を使用している)
Gt:薫
バンド内のリーダーでメインコンポーザーも担当する、ポジションはリズムギターであるが場合によってはリードギターにまわることもある。
ヘヴィなリフを軸にシャウト系の激しい楽曲を手掛ける事が多い。歪みの効いた濃厚な演奏の中にハイセンスなクリーントーン・アルペジオを取り入れる事も得意である。
Gt:Die
「カッティングの鬼」という呼び名がある程にカッティング奏法に定評がある。
キレ味を重視したカッティングというよりも多重録音を駆使した分厚く攻撃的な演奏が特徴的である。
バンド内ではリードギター担当であるが「必要がなければソロは弾かない」と語っておりギターソロに対する執着は比較的薄いようにも感じられる。
作曲においてはメロディアスな楽曲制作を得意としている。
Ba:Toshiya
リズム隊であり弦楽器隊でもあるベーズパートの重要性を自覚し、「出る(目立つ)とこが出て、引っ込むところは引っ込む」という姿勢を重視している。
初期はピック弾きであったがアルバムGAUZE以降指弾きスタイルへと移行していった。
動きのあるフレーズを奏でる際も順次進行を基軸にしたメロディアスなベースラインを奏でる事が多い。
コントラバスを持つかのような演奏スタイル(持ち方)も特徴的である。
Dr:Shinya
手数が多く、内容も変則的なため非常に個性的なドラマーといえ、Dir en greyの複雑なリズムパターンの中核を担っている。
体系が小柄にも関わらず一打一打のショットもパワフルで迫力があり、海外のファンから驚かれる事も珍しくないそうである。
ドラマーにしては珍しく作曲も行う。以前はメロディアスな楽曲を好んで制作していたが、近年では激しい方向性の楽曲を作る事が増えた。
1.残-ZAN-(メロディアス:1、攻撃性5:、V系世界観:5)
メジャー2ndシングル曲。放送コードギリギリの歌詞や絶叫、悲鳴が次々に表れる、とにかく気が狂った主人公を表現する事に徹したと語っている。狂気に特化した代表曲であり、
Dir en greyを語る上で外すことのできない。薫さん(Gt)曲らしい目まぐるしく激しい展開を有する曲であり、要所要所で奏されるリフも印象的でかっこいい。
とてもシングル曲とは思えないあまりに斬新な楽曲であるため、音楽的でないという声もあるが、
良く聴いて頂ければバンド一丸となった「狂気的で複雑なグルーヴ」の秀逸さを理解していただけるはず。
PV動画: http://www.youtube.com/watch?v=ao-DzGgecXI
LIVE動画: http://www.youtube.com/watch?v=OW3yPkzPNNw
収録アルバム:「GAUZE」
2.朔-SAKU-(メロディアス3:、攻撃性:5、V系世界観:3)
中期に発表されたシングル曲。当曲もDir en greyらしい禍々しい楽曲であるが、サビで一転(転調)し非常にメロディアスで印象的なフレーズに切り替わる。
ギターにおいては効果的(不気味に)マイナー調のコーラスクリーントーンによるアルペジオフレーズが用いられているのも特徴である。
イントロから縦横無尽に鳴り響くドラムにも注目して頂きたい、バスドラのボトム感とスネアのキレの良さの二層構造を主たるイメージで聴くと
その素晴らしい演奏の魅力がよくわかるのではないだろうか。シャウトやデスヴォイスはもちろんのこと、サビではこの上なく美しい京さん(Vo)の歌声を堪能する事ができる。
PV動画: http://www.youtube.com/watch?v=HXqb_mBJWUM
LIVE動画: http://www.youtube.com/watch?v=7_2kRfr6T-w
収録アルバム:「Witherning to death」 「DECADE 2003-2007(ベスト)」
3.予感(メロディアス:5、攻撃性:3、V系世界観:4)
初期のシングル曲。当サイトではDir en greyの一番の魅力は凶暴性や攻撃性だと判断し、
そういった曲を優先的に紹介しているが、当曲のようにメロディアスで聴きやすい音楽も作っている事を知って頂きたい
(他にも「太陽の碧」
「DRAIN AWAY」「I'll」等が
おすすめ」。こういった音楽を作れてしまうところに才覚の脅威を感じる。Aメロにて左右で交錯するギターバッキング、サビメロでうごめくベースライン、
ギターソロ前の美しいアルペジオ、そして終盤での転調(半音上昇)などが特に魅力的。
PV動画: http://www.youtube.com/watch?v=qw_wOjpcbik
LIVE動画: http://www.youtube.com/watch?v=wpscqyWQW
収録アルバム:「GAUZE」 「DECADE 1998-2002(ベスト」)」
4.OBSCURE(メロディアス:3、攻撃性:5、V系世界観:4)
ライブの定番で、アルバム曲にも関わらずPVが制作された楽曲。7弦ギターと5弦ベースを駆使したDir en greyらしいヘヴィなサウンドである。イントロから響き渡るエフェクティブでサスティンに富んだギターの単音フレーズも聴きどころである。ドラムパターンも個性的でかっこいい。静と動の差異が魅力的な楽曲で、サビメロでメロディアスかつドラマティックに展開する。陰鬱なPVも見所。
PV動画: http://www.youtube.com/watch?v=oUtKNtJlUM4
LIVE動画:http://www.youtube.com/watch?v=dyhV1R86HZA
収録アルバム:「VULGAR」
5.蜜と唾(メロディアス:5、攻撃性:3、V系世界観:4)
Dirらしいダークで狂気的なクリスマスソング。多重録音を施した濃厚なギターサウンドが終始鳴り響く。リズムアプローチ・和声進行が斬新であり、独自のグルーヴ感を体現している。表現力豊かなShinyaさんのドラムも際立っている。
PV動画: http://www.youtube.com/watch?v=q4DxeB47FLY
収録アルバム:「GAUZE」