Laputa

コンセプト：ダーク・ハード・メロディアス
タグ：歌唱個性、耽美、ダーク、巻舌系Vo

　ROUAGEと同期であり、共に名古屋系として親しまれる。バンドのリーデーであるakiさん(Vo)の繊細で美しい歌声が特徴的であらゆる楽曲でヴィブラートを器用に使いこなす。コンセプトにあるように基本的にダークな世界観を貫いているがメロディへの意識もいため、結果として不思議と心地よく聴こえる神秘的なサウンドに仕上がっている。後期においてはテクノサウンドを積極的に取り入れていた。

Vo:aki
　非常に個性的な歌唱法で常にヴィブラートがかけているかのようにも聞こえる浮遊感漂う歌声。この独特な歌唱法にも関わらずライブでの誤差も少なく、声量・ピッチ・声質どれをとっても安定感が非常に高い。儚い曲ではファルセットを、激しい楽曲ではシャウトを使用する事も多かった。

Gt:Kouichi
　Kouichiさんのサウンドを語る上で欠かせないのがコンプレッサー/リミッターを強めにかける独自の圧縮された音色である。歪みサウンドの際にはakiさん(Vo)の歌声に心地よく馴染んでいき、クリーンサウンドの際には安定感のある不気味なサウンドを奏でていた。アルペジオ奏法を非常に得意としていてダークでクラシカルな名フレーズを数多く手がけた（Vertigo,Four leaf clover等）

Gt→Ba:Junji
　元々はKouichiさん(Gt）と共にツインギター体制をとっていたが、1995年ベースのkusuba(Ba)さんの脱退に伴いベースパートへ転属した。ライブでは元の立ち位置で演奏していたため、ベースパートがかみて（右側）に立つという非常に珍しい配置のバンドになった。

Ba:Tomoi
　様々なリズムパターンをたくみに使いこなし、楽曲に彩りを添えていた。バスドラとタム回しの音量が大きめなのも特徴といえる。しかし決して自己主張の強いドラマーというわけではなく、楽曲全体のバランスをしっかりと考慮し必要な時にオカズやフィルを積極的に奏し、不必要なときは手数を極端に減らす冷静さをもつ。

(Gt:Hiro):インディーズ期に脱退

(Gt:Hidero:):1994年に脱退、インディーズ期の表題曲「私が消える」の作曲者であり、ディレイで木霊させたかのような印象的なカッティング・リフを奏でている。

(Ba:Kusuba):バンド内のカップリング番長と呼ばれていた。ダークでヘヴィな楽曲を作る事が多く、マニアックで奥深いLaputaサウンドを制作した。

おすすめ曲TOP5

1.eve ～Last night for you～（メロディアス：5、攻撃性：4、V系世界観：4）
　2ndシングル曲。ダーク＆ハード＆メロディアス。Laputaのコンセプトを見事に体現した名曲。しっかりとボトムを支えるリズム隊の上に煌びやかでハードなギターサウンドが絶妙に絡んでゆく。そしてその演奏に絡みついてゆくaki(Vo）さんの歌唱が非常に印象的。Bメロで歌い上げている独自のヴィブラートは現在においても唯一無二の個性と言って過言ではないだろう。
　PV動画：　http://www.youtube.com/watch?v=S4YyZOeL_WE
　収録アルバム：「絵斑」　「Laputa 3 Disk Best」

2.Vertigo（メロディアス：3、攻撃性：3、V系世界観：5）
　ミドルテンポを活かし独特の不気味な世界観を作り出している佳曲である。一度聴いただけではあまり印象に残らないかもしれないが、丁寧に作りこまれた演奏内容は聴けば聴くほどクセになるはずだ。Kouichiさんの美しいコーラスクリーンのアルペジオ奏法を堪能できる楽曲でもある。特にギターソロ前のＤメロは見事で、サビ後途端に3/4拍子に変わりダークなアルペジオサウンドと物悲しいakiさんの歌声が美しくかつクラシカルに織り交ざってゆく。
　PV動画：　http://www.youtube.com/watch?v=6G07647cXKw
　収録アルバム：「眩暈」　「眩めく廃人」　「Laputa 3 Disk Best」

3.奈落の底（メロディアス：2、攻撃性：5、V系世界観：4）
　Laputaが誇る疾走系ダーク＆ハードな曲。イントロから奏でられる独特のドラムパターンが非常に印象的で、その他のドライングも非常にユニークなので是非意識して聴いてみて頂きたい。ただの疾走曲に終わらないのがLaputaである、Bメロで大人しく不気味な雰囲気に堕ちていき、サビメロでダーク＆メロディアスなLaputaサウンドへと変貌していく。楽曲の終盤ではakiさん(Vo)のクリーンな歌声と濁声が同期で左右から聴こえてくるように作りこまれていて非常にかっこいい。
　PV動画：　http://www.youtube.com/watch?v=ecfl1tJX8Ic
　収録アルバム：「眩めく廃人」　「Laputa 3 Disk Best」

4.硝子の肖像（メロディアス：4、攻撃性：3、V系世界観：5）
　ガラスがバリバリと割れているかのような印象的なギターリフから始まるメジャーデビューシングル。エレキギターが奇抜な音色を用いているが、その分を補っているのがベースラインである。浮遊感の中にも地に足についたロックサウンドが実現できたのはこの硬質で的確なベースによるものである。サビメロで雰囲気を途端に変えていて、それが一層独特の世界観を醸す一因になっていると考えられる。
　PV動画： http://www.nicovideo.jp/watch/sm7833066
　LIVE動画：　http://www.youtube.com/watch?v=avLpMkJidLk
　収録アルバム：「蜉蝣」　「Laputa 3 Disk Best」

5.MONOCHROME（メロディアス：5、攻撃性：3、V系世界観：4）
　メロディが非常に美しく、それを歌いこなすakiさん(Vo）の魅力が良く伝わってくる一曲。Laputaにしてはダークな雰囲気も少し緩和されている印象でとても聴きやすい。Kouichiさん(Gt)のドラマティックなギターソロも魅力的である。バンド全体としてもバランス良くまとまっていて完成度が高い。
　PV動画： http://www.nicovideo.jp/watch/sm3653056
　LIVE動画：　http://www.youtube.com/watch?v=7xHtVp897Mo
　収録アルバム：「絵班」　「Laputa 3 Disk Best」