LUNA SEA

　X JAPANとの交流が深く、共に後輩バンドに多大な影響を与えた。特に①ボーカルの発声法、 ②トーンの対比を活かしたツインギターアンサンブルの対比がその象徴といえる。
初期～中期までは歌詞・世界観においてV系らしい音楽を制作を行なっていたが、活動再開後の音楽性は純なロックバンドとしての要素が多くなっていった。

Vo:RYUICHI
　別名義「河村隆一」としても著名であり「男性ソロアーティストのアルバム売上歴代一位」も記録した。初期のアルバムLUNACYではシャウトも行ない声質も攻撃的であったが、時間の経過と共に甘い声質へと変化していった（アルバムSHINE以降顕著）。声質の変化については賛否の分かれるところ。ライブでの安定感には定評がある。

Gt:SUGIZO
　多種多様なエフェクターやギターを積極的に用いる前衛的ギタリスト。ライブパフォーマンスに長け、特にギターソロにおいてはロングトーンを活かした堂々たるギターソロが印象的。そのギターソロにおいては①濃厚なディレイ＆サスティナー(TIME IS DEAD、ROSIER、BE AWAKE等）、 ②ハーモナイザー＆リングモジュレーター（SLAVE、RAIN等）を好んで使用する。ピッキングは強く早い。カッティングは非常に切れの良いサウンドを響かせる。またエレキヴァイオリン(MOTHER、Providence等）やフレットレスギター(LOVELESS、GENESIS OF MIND等)を用いて独自の音を奏でる。

Gt:INORAN
　「いぶし銀のようなバッキングに惹かれる」そうでギターソロは好まない。アルペジオ職人の異名を持ち付点音符を織り交ぜた難解で奥深いアルペジオフレーズが印象的である（gravity、BREATH等）。またアルペジオやそれ以外のフレーズにも開放弦も用いる事を非常に好み、その響きを活かしたフレーズ作りを心掛けているようである（SLAVEのイントロのリフ等）、非常に柔らかいおにぎり型のピックを使用しているため音が滑らかで安定感がある。ピッキングの角度を固定した演奏をしている様子が見られ、手首ではなく肘の運動要素が大きい。それがバッキングへのこだわりと深く関係しているとも思われる。

Ba:J
　ノリのいいロックサウンドを手掛ける事が多く、作曲能力の評価が高い。本人は「INORANのような奥深い曲はなかなか作れない」とは語っている。ベースアプローチにおいてもストレートなロックサウンドが印象深い。また自身の作った曲でベースソロを入れる事が多々あり、その際に自らのコーラスを伴う演奏でライブを盛り上げる（ROSIER、a vision等）

Dr:真矢
　安定感と迫力に定評のあるドラマー。安定についてはリズム感と技術、迫力のある音は一打一打の的確なショットと豪快なキックによるものと考えられる。元々和太鼓を演奏していた影響があるのかタム回しの正確性も高い。裏打ちのリズムをあまり用いないパワフルな演奏スタイルであるが、実は非常に細かく繊細な演奏をしている事もある。